学会概要

当学会の設立趣意書と役員


日本養護実践学会 設立趣意書

日本養護実践学会は,養護教諭の実践に特化した研究を行う学術団体を目指して,2017年8月に設立されました。
詳しくは,下記の設立趣意書をご覧下さい。

 日本養護実践学会設立趣意書

我が国における「養護学」の学問的位置づけを確固たるものとし,学術の進展に寄与し社会に貢献していくために日本養護実践学会を設立するにあたり次のように表明します。

養護教諭は,昭和16年(1941年)教育職員としての身分が確立した我が国特有の職種です。そして,その歴史は80年を迎えようとしています。
養護教諭の職務は,学校教育法第37条によって,「児童の養護をつかさどる」と規定されているところですが,養護教諭の「養護」の意味内容については,現在も継続的に検討がなされています。

変化する日本社会において,養護教諭は,不易と流行を見極めつつ,児童生徒等の発育・発達を支援し,心身の健康の保持増進を図るため,保健管理,保健教育,健康相談,保健室経営,保健組織活動はもとよりあらゆる教育活動の中で,その力を発揮し,多様な実践を蓄積してきています。一方で,養護教諭の職務やその役割に関する研究は,関連学会において,理論と実践の双方で基礎的,応用的な研究がなされてきましたが,現状では,それらを統合した「養護学」の体系化には至っていないと思われます。
特に養護教諭の教育実践は,その職務の特質から個別性が高く一般化されにくいため,これまで十分に検証が重ねられてきたとは言い難い状況であり,「養護学」の確立のためには,その中心的な課題である「養護教諭の行う教育実践に関する研究」の充実が急務であると考えられます。
国内外の専門職者の養成教育の現状は,教員を始め専門職養成の高度化及び専門化がより顕著になってきました。そこで,我が国特有の職種である養護教諭の職務の根底に,養護教諭の「養護をつかさどる」という「教育の意志」が存在していることを,科学的検証により明確に示すことが必要になっています。

そこで,私たちは,養護教諭の行う教育実践すなわち「養護実践」を研究の中心に据え,養護教諭の実践(知)や経験(知)を言語化・体系化することで我が国における「養護学」の確立に寄与したいと考えています。
また,それによって子供たちが自立し,社会参加に必要な力を培うことができるようにするとともに,誰もが健やかに安心して暮らすことができる地域社会の構築に貢献するために日本養護実践学会を設立しようとするものです。

このような趣旨を理解のうえで,養護教諭及び養護教諭養成教育の関係者,その他関心のある方々の入会を呼びかけます。

2017年 8月 吉日

日本養護実践学会 設立発起人 (五十音順)
石田 敦子(東海学園大学), 上村 弘子(岡山大学大学院), 下村 淳子(愛知学院大学),
田嶋 八千代(元岡山大学大学院), 徳山 美智子(元大阪女子短期大学), 林 典子(東海学園大学),
古田 真司(愛知教育大学), 棟方 百熊(岡山大学大学院), 村松 常司(東海学園大学) 

 

組織・役員(第Ⅲ期)(2022.7.9~)


役職氏名担当役割
理事長河田 史宝理事長
副理事長下村 淳子副理事長、学術研究運営委員会
事務局長森  慶惠事務局長、総務委員会
会計出川 久枝会計、総務委員会
理事井澤 昌子事務局(庶務)、総務委員会、編集委員会
理事神田 奈津子広報・渉外委員会
理事上村 弘子編集委員会(委員長)
理事菊池 美奈子学術研究運営委員会
理事米野 吉則広報・渉外委員会
理事澤田 有香編集委員会
理事新開 美和子学術研究運営委員会
理事竹鼻 ゆかり学術研究運営委員会(委員長)
理事高田 恵美子広報・渉外委員会(委員長)
理事原  郁水編集委員会
理事松原 紀子総務委員会(委員長)
監事木村 美来
監事後藤 多知子
事務局幹事杉本 千津
事務局幹事松田 香織

学会ロゴについて


 

本ロゴは、本学会の目的でもある養護実践の成果を学術論文として蓄積するという学会のアイデンティティを表したものです。
ペン先が複数集まったデザイン、色を変えることで様々な知見がこの学会に集まるという期待を込めています。
また養護教諭のイニシャルである「Y」をモチーフとしています。

※本ロゴの著作権は日本養護実践学会に帰属します。無断で転載等を行うことはできません。引用等を行う際は本学会の事務局までお問い合わせいただき、使用許可を申請してください。